革は生き、進化し、変形し、時には破損してしまいます。
お気に入りのレザーアイテムを長く愛用するにはメンテナンスも大切です。
今回はあまり注目されるところではないですが、
綺麗に整えられているとアイテムが引き締まって見える大切なパーツ
「コバ」をご紹介します。
「コバ」とは、革をカットした断面(切り目)のことです。
漢字では「木端」と書き、その由来は裁断面(切り目)が木の切れ端に見えるためです。
コバ処理は大きく3つの方法に分かれています。
・コバ塗り
・ヘリ返し
・コバ磨き
今回ご紹介する「コバ塗り」は、樹脂成分を多く含んだ処理剤をコバに塗り、
革断面をコーティングする方法です。
通常、アイテムが作成された後、専門の塗料でバッグやショルダーを強化、
サポート、また革断面を隠す役割もあります。
美しさを保つためにも重要です。
~コバ 塗り直し Step1~
まず摩耗したコバのコーティングを取り除きます。
再コーティングで綺麗に仕上げるには、ひび割れたコバを紙やすりなどで磨いて、
平らな表面を作り、滑らかに整えます。
再度塗料を塗る際、ベースが整っていることで均等に
上品な艶に仕上げることができます。
ここが最も重要な過程です。
指や手全体で確認しながら心地よく感じられるまで丹念に磨きます。
必要に応じて何度もこの工程を重ねていきます。
~Step 2~
コーティング材が均等に揃うよう塗っていきます。
塗料は職人が手作業で色を混ぜ、完璧な色合いを見つけます。
染料を塗り、乾かしを繰り返します。
コバが整っているとアイテムの表情が引き締まり、全体を美しく見せることができます。
その一方で、知らず知らずのうちに傷みやすく、色あせしやすいのもコバの特徴です。
一度お持ちのバッグの持ち手や底の4辺などチェックしてみてはいかがでしょうか?
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